エレキギター弦はいろいろなメーカーからでているため、初心者やギターをはじめたばかりの人だと、種類が多くてどれを選んだらいいのかわからないですよね。
そこで今回は、ギター歴10年のぼくがエレキギター弦の選び方とおすすめ10選を紹介します。
素材・寿命・ゲージ(太さ)の違いで弾き心地やサウンドが変わってくるため、エレキギター弦について知ることで自分のギタープレイに合った弦が選べるようになりますよ。
エレキギター弦の選び方
素材で選ぶ

ニッケル
ニッケルはエレキギター弦の素材でもっとも使われていて、基準となる定番の素材です。
適度なテンション(張力)でバランスの取れたサウンドなので、ジャンルレス使うことができ汎用性が高いのが特徴。
使用感・サウンドともに扱いやすく、低価格で購入できるので迷ったらニッケルがおすすめです。
初心者からプロまで多くのギタリストが使っています。
ステンレス
ステンレスはニッケルよりも硬くサビに強いのが特徴です。
価格は少し高くなりますが、弦が切れにくくカッティングに向いています。
シャープでブライトなサウンドを出したいならステンレスがおすすめです。
コーティング
弦を被膜でコーティングしたタイプで、耐久性が高く長寿命なのが特徴。
価格は高くなりますがコスパが良く、弦張りたての品質を長く保ちます。
コーティングの種類によってサウンドと弾き心地が変わるので、ニッケル弦を弾き慣れている人は最初は弾きにくさを感じるかもしれません。
寿命で選ぶ

ニッケル弦の寿命は「2週間~1ヶ月」と言われているので、弦を頻繁に交換したい人におすすめです。
指板やブリッジなどは弦を外さないとメンテナンスや掃除ができないので、しっかりとギターのメンテナンスをしたい人はニッケル弦を選びましょう。
逆に、弦交換をできるだけしたくない人や、手汗が気になる人にはコーティング弦がおすすめです。
コーティング弦の寿命は「3ヶ月」が目安で、長いと半年持たせることもできます。
もちろん寿命は弾く頻度によって変わるので、自分のプレイスタイルに合わせた弦選びをしましょう。
弦のゲージ(太さ)で選ぶ

スーパーライトゲージ(9-42)
細めの弦でテンション(張力)が弱く押さえやすいので、握力の弱い人や初心者におすすめ。
チョーキングもしやすくなりますが、細いサウンドになり弦も切れやすくなります。
レギュラーゲージ(10-46)
標準的な太さの弦なので、まずはこのレギュラーゲージを使ってゲージ選びの基準にしてみましょう。
バランスの取れたサウンドと弾き心地で、扱いやすいのでおすすめです。
カスタムゲージ(9-46)
ゲージは「9、11、16、26、36、46」で、1弦から3弦がスーパーライトゲージ、4弦から6弦がレギュラーゲージになっています。
リフはパワーのあるサウンドで弾きたいが、ソロは弾きやすさを重視したい人におすすめ。
エクストラライトゲージ(8-38)
かなり細めの弦でスーパーライトゲージでも指が痛くなる人は、慣れるまではエクストラライトゲージがおすすめ。
より弦が切れやすくなるので、あまりテンション(張力)を強くしすぎないようにしましょう。
ミディアムゲージ(11-49)
レギュラーゲージより一回り太いゲージで、少し押さえずらくなりますがよりパワーのあるサウンドを求める人におすすめ。
紹介したゲージよりもさらに太いヘヴィゲージもありますが、レギュラーチューニングにするとテンション(張力)が強くネックが反る可能性があります。
また、エレキギター弦は通常1弦から3弦がプレーン弦、4弦から6弦がワウンド弦(巻き弦)になっています。
パッケージによっては3弦がワウンド弦(巻き弦)になっているセットもあるので注意しましょう。
その場合は、ゲージの横にWと表記されています。プレーン弦の場合はPです。
- ここでは一般的な名称とゲージを紹介しています。各メーカーで違いがあるので購入の際に確認しましょう。

エレキギター弦のおすすめ10選
ERNIE BALL REGULAR SLINKY

「スリンキー・シリーズ」は、エレキギター弦の大定番で世界中で数多くのギタリストから愛用されています。
アーニーボールのエレキギター弦は、弦張りたてのブライトでギラついたサウンドが特徴です。
ただし、寿命は短くサビが気になってくるので、弦を頻繁に交換することをおすすめします。
ぼくも昔から使っていて、毎日数時間ギターを弾いた場合は一週間で交換しています。
ERNIE BALL PARADIGM SUPER SLINKY

「スリンキー・シリーズ」のサウンドを保ちながら、耐久性が向上し長寿命を実現させたのが「パラダイム・スリンキー」です。
価格は高くなりますが、「スリンキー・シリーズ」のサビが気になる人におすすめ。
ERNIE BALL COBALT HYBRID SLINKY

「コバルト・スリンキー」は、鉄とコバルトを配合したマグネティック合金を採用。
ピックアップとの強力な相互作用により、ブライトかつパワーのあるサウンドを実現します。
少しギターのボリュームが上がった感覚で、すべりのいい弾き心地も特徴です。
D’Addario EXL110 XL NICKEL

アーニーボールと並ぶエレキギター弦のスタンダードが、ダダリオの「XL NICKEL」シリーズです。
落ち着きのあるバランスの取れたサウンドが特徴で、「スリンキー・シリーズ」のギラつきが苦手な人におすすめ。
また「スリンキー・シリーズ」より弦の持ちがいいですね。
弦は一つの袋にまとめて入っており、ボールエンドがカラフルに色分けされています。
D’Addario NYXL0946

アーニーボールの「パラダイム・スリンキー」と同じ位置付けになるのが、ダダリオの「NYXL」シリーズです。
価格は高くなりますが、こちらも耐久性が高くサビにくいのが特徴でさらにチューニングが安定しています。
弦を交換したときも、通常の弦より早くチューニングが安定し狂いにくいのでおすすめです。
D’Addario EPS530 XL PROSTEELS

ダダリオのステンレス弦「XL PROSTEELS」は、ブライトなサウンドとロングサスティンが特徴。
「XL NICKEL」シリーズよりも、シャープで明るいトーンが魅力です。
D’Addario XTE1149 XT NICKEL

ダダリオのコーティング弦「XT NICKEL」シリーズは、独自のコーティング・テクノロジーによってさらに耐久性・チューニングの安定が向上し長寿命になりました。
ノンコーティング弦に近い自然なトーンを実現。
Elixir OPTIWEB Super Light

コーティング弦といえばエリクサーです。
3種類あるエリクサーのエレキギター弦の中でも最新がこの「OPTIWEB」で、コーティングが一番薄くノンコーティング弦に近い自然な弾き心地とサウンドを実現。
ニッケル弦を弾き慣れている人にもおすすめできるコーティング弦です。
Elixir NANOWEB Custom Light

「NANOWEB」は、「OPTIWEB」よりコーティングが厚くブライトなサウンドが特徴です。
滑らかな弾き心地なので、ノンコーティング弦よりこちらのほうが弾きやすいと感じる人もいるでしょう。
エリクサーのエレキギター弦の定番です。
Elixir POLYWEB Light

「POLYWEB」は、エリクサーのエレキギター弦の中で一番最初に発売されたパッケージ。
コーティングが一番厚く、暖かみのあるサウンドと「NANOWEB」よりもさらに滑りのいい弾き心地が特徴です。
エリクサーのエレキギター弦は、3種類全てに耐腐食加工を施したAnti-Rustプレーン弦を採用しているのでコーティングされた巻き弦と同じく長寿命を実現。
まとめ
- 初心者・定番を使いたい人には、ニッケル素材でレギュラーゲージの「ERNIE BALL REGULAR SLINKY」
- ピッキングが強い人には、チューニングの安定性が高く弦が切れにくい「D’Addario NYXL0946」
- 弦交換をできるだけしたくない人・手汗が気になる人には、コーティング弦の「Elixir OPTIWEB Super Light」
今回紹介した弦を各メーカーずつ数種類試してみると、自分に合った弦がわかってきます。
まずは、深く考えずに気になった弦を選んでみましょう!